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《やきもち(122)》 イベントカード 使用コスト0/発生コスト2/緑 [アプローチ/両方] 自分の「稲葉 姫子」がアプローチまたは妨害に参加している場合、相手のキャラ1枚は、ターン終了時まで-10/-10を得る。このターン、そのキャラが退場した場合、カードを1枚引く。 (ありがとうございます。えへへ、あったかい。満足気な顔しやがって……。) ココロコネクトで登場した緑色のイベントカード。 自分の稲葉 姫子がアプローチ・妨害した時に相手キャラ1枚のAP・DPを10減少させ、そのキャラが退場した時にデッキから1枚カードを引く効果を持つ。 稲葉 姫子専用のコンバットトリック。 相手キャラを弱体化させることができ、退場させればドローできる。 稲葉 姫子をメインにするデッキなら採用する価値があるだろう。 《やきもち(108)》と同名カードなので、《ユー子(078)》でサルベージ可能。 カードイラストは第11話「気づきを与えられて始まったという話」のワンシーン。 関連項目 《やきもち(096)》 《やきもち(108)》 《Sweet Devil》 収録 ココロコネクト 01-122 編集
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こちらの続き 474 :冒険者のやきもち1:2012/08/25(土) 15 51 29.11 ID y28yczQY 夕日が照らす樹海の中で、人と魔物が戦っていた。人は二人、魔物は三体。襲い掛かる魔物の爪を、少年が剣の鍔で捌く。さらに、後ろから突進してきた魔物は横殴りに襲い掛かった少女の雷撃で黒焦げと化した。 並の冒険者が見れば、その光景は信じがたいものに見えるだろう。魔物の正体は、ブラッドクロウだったのだ。 ブラッドクロウといえばその凶悪性は広く知られ、たった一匹に新米冒険者の一団が潰滅したとの報告もある。 少なくとも二人で三体に遭遇しようものなら真っ先に逃げるのが常識である。なのに彼らはまともに戦いを繰り広げるどころか、一匹を撃破してしまったのだ。 少年の名は、ベルド。少女の名は、ヒオリ。彼ら二人は、この年でいながらベテランにも近い冒険者だった。 ブラッドクロウとやりあったのも一度や二度の話ではないし、自分の力量もわきまえている。無謀ではなく、彼らは純粋に奴らに勝てると思っているのだ。 ヒオリが篭手に魔力を纏わせると同時、敵の一体が突進してきた。近くの木の根を蹴散らして、咆哮を上げての突進である。雄叫びを上げながら真っ直ぐに突っ込んでくるその姿は、赤子が見たら一生もののトラウマになってしまいそうだ。 しかし、ベルドはこれに対して遠距離から剣を振るい払う。神速にも近い勢いで振られた剣先が大気を分断し、生み出された真空の刃が襲い掛かった。 ベルドの最も得意とする、対遠距離用の特殊攻撃。前面をざっくりと切り裂かれ、魔物の片方が悲鳴を上げた。 力の鈍った突進を、ベルドは体を捻って回避する。捻った体は戻さずに左足を軸足にし、そのまま右の上段回し蹴り。有無を言わさぬ大技が、背骨をへし折らんばかりの勢いで魔物の背中に炸裂した。 「――――ッ!」 発声器官を持たぬ魔物が、肺から空気を全て押し出されて悲鳴に近い息を漏らす。 完全に体勢を崩した魔物に入った踵の位置をベルドは軽く修正し、そこを支点にして身を捻りながら小さくジャンプ。遠心力を加えた回転斬りが、敵の首を跳ね飛ばした。 この隙にもう片方の魔物が爪を振るって襲い掛かるも、ヒオリが吹雪を放って迎撃する。攻撃中・及び攻撃直後の隙を完璧にカバーしていたヒオリは、ベルドの次の行動を予測して魔力を溜めた。再び振り上げられた爪を、ベルドは軌道を呼んで迎撃する。 爪の根元を、ベルドは剣の鍔を使って受け止めていた。しばらくの間鍔迫り合いになるが、人の筋力では魔物のそれには敵わない。ベルドは握りを緩めて爪のベクトルを狂わせる。敵がぐらつくのとほぼ同時に、ベルドは叫んだ。 「ヒオリ!」 揺らいだ敵の体に蹴りを入れ、ベルドは大きく距離をとった。そしてヒオリは、溜めていた魔力を解き放つ。 「燃え上がれえぇぇっ!」 高密度に圧縮し、指向性を持たせた火炎の魔力は、最後の魔物を物も言わせず灰に返した。 475 :冒険者のやきもち2:2012/08/25(土) 15 54 42.04 ID y28yczQY 「よーし、終わった終わったー」 「ベルド、お疲れ」 「おう」 剣を鞘に収め、ベルドは大きく伸びをした。そのやや後ろから、ヒオリがぱたぱたと駆け寄ってくる。ブラッドクロウの爪を切り落としながら、ベルドはヒオリに返事を返す。 当たり前だが、魔物を倒しても金銭なんぞは落っことさない。しかし、魔物が持つ爪や甲殻などの素材は優秀な武具の材料ともなり、冒険者達は倒した魔物からこれらを剥ぎ取って店に売り、現金を手に入れているのである。 世界的に有名なスライムなんかも、乾かせば防具の接着剤なんかに使えたりもするのだ。 「終わったら、そろそろ帰ろうよ」 「ん、そうだな」 見てみれば、随分と遅くなってしまった。沈む夕日が木漏れ日ともなり、辺りを綺麗なオレンジ色に染め上げている。ベルドはおもわずしみじみとし、らしくもなく風情に浸ってみせる。 「こういう綺麗な場所で女の子に告白したら、ムードは出るかもしれんねぇ……」 が、そんなベルドのぼやきに対し、ヒオリは眉を跳ね上げた。 「何それ!? ベルド、もしかして――」 「――いや、違うから。食って掛かってくるなっつーの」 ヒオリの必死な形相に、ベルドは笑いを堪えながら返す。 「つーかお前を差し置いて一体誰に惚れるんだよ」 「……カレンとか」 「ありえねえ」 ヒオリの言葉に、ベルドはゼロコンマ一秒で切り返した。それでも不満げ 不安げな瞳を向けてくるヒオリに、ベルドはでっかいため息をつく。 カレンとは、彼らの仲間の一員である。貴族の直系である見目麗しい女性であり、かつて大富豪の奴隷であった傷だらけのヒオリとは、ほとんどの面で真逆である。どうやらヒオリは、自分にないものを全部持っているカレンに対し、若干のコンプレックスを抱いているらしい。 「だいたい貴族だろうが金があろうが、人間的に願い下げだ。ついでに俺は平等主義者なんでね。女尊男卑なんてごめんだよ」 「……男尊女卑は?」 「そっちも同じく。男女平等は俺のポリシーだ」 へらへら笑って、ベルドは肩をすくめてみせた。 カレンの家は、何故か女性ばかりが生まれるような家である。よって、男尊女卑ならぬ女尊男卑の風潮が若干はびこってしまっていた。 さらに、カレンはそんな貴族の家系であり、欲しいものを何でも与えられてきたからだろうか、自分の主観において行動する面やわがままな性格をもっている。彼らの仲間の一人に完全効率主義者の侍がいたりするのだが、当然ながら相性は最悪だったりする。 また、家族との葛藤で悩んでいたところをヒオリに対してぼやいてしまい、それが元でヒオリとも対立を始めていた。 しかも、最初はそこそこ仲が良かったものの、長らく旅を続けるうちに本当の性格に気付いたベルドもだんだんカレンに愛想を尽かし、結果、カレンはこのメンバー内において孤立の道を歩み始めてしまっていた。 476 :冒険者のやきもち3:2012/08/25(土) 15 55 54.36 ID y28yczQY そんなカレンに自分が劣っているのではないかと心配事を告げられたヒオリに、ベルドは少なからぬ失望を込めてこう返す。 「だいたいああまでしたのにまだ疑うか? そこまで疑惑持たれると何か悲しくなってくるぞ?」 「だって……」 半分涙目で見上げてくるヒオリに、ベルドは悪戯心が沸いてくる。 「ほー、まだ言うか。ならば俺がどれだけ本気かってーのを具体的かつ文字通り身体に叩き込んでやろうか、あー?」 振り返って、両の指をわきわきと卑猥に動かしながら歩み寄ってくるそんなベルドに、ヒオリは沈痛な表情で告げる。 「ベルド……」 「あ?」 「馬鹿なことやってると、不意打ち食らうよ?」 「あぎゃあっ!」 森に住む巨大な変種ガエルのタックルが、横合いからベルドを吹き飛ばした。 477 :冒険者のやきもち4:2012/08/25(土) 15 59 08.56 ID y28yczQY 「いやー、暴れた暴れた」 「ふふっ、お疲れ様」 あの後すぐに樹海から戻り、宿屋の部屋に帰ってきたベルドの言葉である。どかりと荷物を放り出し、一休みをして即座に立ち上がる。部屋の中をあちこち見渡し、クローゼットや鏡台の引き出しも調査していく。 今まで一度も遭遇したことはないが、定番の行動だった。冒険者という無法の連中がいる中で、いつ何が盗難されてもおかしくない。 幸いベルドたちは数週間単位で部屋を借り切っているので、カギをかけて出かけてしまえば盗難に遭うことはないのだが、一応確認しておかねば後の行動に支障が出る。 「ヒオリ、そっちは何か問題あるか?」 「ううん、ないよ?」 とりあえず、盗まれたようなものはない。最後に、戸棚の中を覗き込…… 「うわあ、なんだよこれー!」 「は?」 ……んだ瞬間、ヒオリからの悲鳴が上がる。震えるその手に握られているのは…… 「げ……っ!」 ……ベッドの下に隠しておいた、己の性欲を静める道具――エロ本だった。 (しまった……っ! そういえば、元に戻すの忘れてた……っ!) ベルドも年頃の男である。そして当然のことながら、そういうのにも興味を抱く。さらにはグレイン時代にいろんな意味で爛れた生活を送ってきたベルドは、その辺中途半端に成熟していた。いや、普通この年代は成熟してるけど。 というわけで、ベルドもそういった類の本は隠し持っているのである。 いつもなら荷物袋の底を二重にして、その合間に隠しているのだが(結構手間隙はかかるが、割と完璧な隠し方)、実は昨夜イロイロと溜まっていたせいか、無性に「そーゆー感覚」が湧いたために、ヒオリがいない間にその本を引っ張り出していた…… のだが、全く想定外のタイミングで彼女が帰ってきてしまったため、さすがに隠す暇がなかったベルドは、応急処置としてベッドの下に放り込んだのだ。そういえば、帰ったら速攻で元に戻そうとは思っていたが、それより先にヒオリに見つかってしまうとは…… 「うぅ……ひどいよ、ベルド……」 信じてたのに――と、その目が無言で訴える。いやそう言われても体は言うことを聞かないんですよ! そう男の機微を訴えても分かってもらえるはずもなく、それ以前に何かを言うことも出来ない。ヒオリはくしゃっとその本を握りつぶすと、いきなり火炎の呪文を発動した。 「なあぁぁーーーっ!」 当然ながら、エロ本は高い。ヒオリが知る由もないが、今一瞬で灰に返したソレはなんと千五百以上もした代物だったのだ。ぼろぼろと零れ落ちていく灰の欠片に、ベルドは魂からの悲鳴を上げた。 が。 「……ベルド」 次の瞬間、ヒオリから繰り出された冷たい声に、ベルドは思わず凍りついた。ヒオリは顔を伏せたまま、ベルドに手を差し出してくる。 478 :冒険者のやきもち5:2012/08/25(土) 16 02 14.45 ID y28yczQY 「まだ隠してるんでしょ。大人しく降参して早く出して」 「はいぃ!」 あの大富豪も裸足で逃げ出すんじゃないかと思われるほどの迫力に、ベルドは即刻降参していた。蹴りだされるように隠していた残りのエロ本全部を渡すと、ヒオリはそれも丸焼きにする。それを終えると、ヒオリはベルドを睨みつけてきた。 「まだ隠してるよね」 「い、いや、さすがにもう隠してない――」 あんな迫力で言われてしまって、嘘などつけるわけもない。ヒオリはそれでも疑わしげな目つきだったが、それでも納得はしたらしい。ベルドのほうに、ゆっくりと歩み寄ってくる。 ゼロ距離まで歩み寄ると、ヒオリはベルドを見上げてきた。ヒオリの目線に捉えられ、ベルドは思わず後退り―― 「――――っ!?」 がばっ、と。いきなりヒオリが、ベルドに背伸びして抱きついてきた。 後頭部に手を伸ばして無理矢理ベルドの顔を下向かせると、ヒオリはベルドの唇を奪う。突然のことに混乱したのか全く動きを見せないベルドの中に舌をねじ込み、貪るように絡ませる。 唇を離すと、ベルドと自分の位置をものの一秒で調整し、飛びかかるようにベルドを力ずくで押し倒した。 そのままベルドの上にのしかかってきたヒオリだったが、そこではたと動かなくなる。うつむかれた顔は、前髪で鼻から上が隠れて。表情が読めなくなったベルドだったが、その頬にぽたぽたと熱い雫が垂れてきた。 「……ヒオリ?」 「……い」 ベルドの胸板に手を乗せて、ヒオリは言葉を流し続ける。 「……ひどい、ひどいよっ……」 「……え?」 「ボクがいるのに、いくらでもしてあげるのに……なんで、こんな本なんか読むんだよ……っ」 言葉を失うベルドに、ヒオリはぽろぽろと涙をこぼしながら続けていく。 「ボク、嬉しかったのに。ベルドに、してあげて、ベルドが、あんなに悦んでくれてるの見て、あんなに気持ちよさそうに感じてくれてるの見て、凄い、嬉しかったのに。あんな嫌な調教で教えられた技術だって、役に立ったって、安心したのに」 「…………」 「ずっとずっと、次はいつ求めてきてくれるかなって、凄く楽しみにしてたのに。どうやって悦ばせてあげようかなって、ずっとずっと、考えてたのに。それなのにベルド、また、あんな本なんかに走っちゃうなんて――そんなの、ひどいよっ……」 「ヒオリ……」 自分の軽薄な行動が、いかに彼女を傷付けたのかを知って。なまじあんな過去を送らされた分、その行動は余計に傷付けられるものだったのだろう。彼女の言う通り、それにはそれしか意味を見出せないものだったのだから。 「……ごめん」 気の利いたことなんて何も言えずに、ベルドはヒオリを抱き締めた。ヒオリはされるがままに、ベルドの首筋に顔を埋める。小柄な体を抱き締めて、ベルドは何度も頭を撫でる。しばらくそのままの沈黙が流れていたが、ふとベルドはぞくりと体を震わせた。 「ちょ、ちょっと、ヒオリっ?」 ヒオリは、ベルドの首筋に唇を当て、舌を這わせていた。ぞくぞくとした快感が走って、ベルドは思わず声をかける。と、ヒオリは拗ねるように、首筋に軽く歯を立てた。 479 :冒険者のやきもち6:2012/08/25(土) 16 03 00.92 ID y28yczQY 「ぃっ!?」 「――ベルドなんて、許してあげない」 どこか嬉しそうに言うヒオリに、ベルドは返事に困ってしまう。熱い吐息がベルドの耳に吹き込まれて、首筋にかかる。ヒオリはいつの間にか、右手でベルドの体を抱き返していた。 左手でわき腹を撫でて、腿を撫でて――挑発するような行動に、ベルドは素直に反応していた。服の股間部分を持ち上げてきたベルドのそこを、ヒオリは服の上から柔らかく触る。 「あ……」 「こんなに、おっきくしちゃって……もう、我慢できないの?」 「だ、だって……」 エロ本を取り出したのだって、性欲を覚えたからだ。それが、しようとしたところで帰ってきてしまって、中途半端な状態で終わってしまった。それなのに、よりにもよってヒオリから誘われてしまえば、すぐに反応してしまう。 「ヒオリ……ヒオリぃ……」 「なぁに?」 張り詰めた先端部分を撫でられて、ベルドは思わず声を上げていた。ヒオリは笑みを漏らしながら、焦らすように撫でていく。指先が這い回るように動き回って、ベルドはあっけなく陥落していた。 「もう……もう、してぇ……」 「え~? どうしよっかな~?」 そんなことを言いながらも、ヒオリはベルドにキスをした。唇を離すと、服を少しだけ脱がして露出させる。もう先走りが出かかっているそれを包み込むように優しく握ると、震えたベルドの耳元にそっと囁いた。 「……ふふっ。いいよ。もう、えっちな本なんかじゃ満足できないぐらい、めちゃくちゃに感じさせてあげるんだから」 「あ……あぁぁっ……」 しゅにしゅにと陰茎を扱かれ始めて、ベルドは甘い声を上げる。ヒオリはそんなベルドの様子を嬉しそうに眺めると、少年の耳元に囁いてきた。 「もう。気持ちよさそうな顔しちゃって……えっちな本見てるのとボクにされるの、どっちがいい?」 「ひっ、ヒオリに、されるの……」 力の入れ方も、しごいて擦ってくれる速度も、ヒオリは自分よりも上手いくらいだった。優しく擦り立てられながら、甘い声で誘われる。 「出しちゃいたい?」 「――――っ」 骨抜きにされてこくこくと頷いたベルドに、ヒオリはまた唇を当てる。そうしながらもヒオリは動きを早くして、ベルドを優しく追い立てていく。言葉と指先に追い詰められて、ベルドとベルドの陰茎が震えた。その耳に、ヒオリは悪戯っぽく問いかける。 480 :冒険者のやきもち7:2012/08/25(土) 16 04 50.44 ID y28yczQY 「ね……ベルドが好きなのは、ボク? それとも、これ?」 「え……」 「どっち?」 「はぅっ! ひ、ヒオリ……」 「……ほんとう?」 「ひうぅ!」 ちゅくっと先っぽを握り締められて、ヒオリは先端部分を集中的に責め始める。ベルドは体を反り返らせて感じていたが、それだけは譲れないと悲鳴に近い声を上げた。 「ひ、ヒオリが好きぃっ! ヒオリにされるのも、好き、だけど、それ以上にヒオリが好きいぃっ!」 「あ……」 ぐにゅぐにゅと揉まれながらも、途切れ途切れながらもどうにか言い切る。ヒオリはその言葉に呆気に取られたようになると、少し申し訳なさそうな顔をした。 「……ごめん。ごめんね、ベルド……」 「う……」 ヒオリの指が止まっても、途中まで責められていた状況は変わらない。ベルドの陰茎がじくじくと疼くが、ここで欲望に負けるのだけは嫌だった。 ヒオリの体を抱き締めて、頭を何度も撫でてやる。抱き締められて頭を撫でてもらうのが、ヒオリは一番好きだった。しばらくそのままの体勢でいたヒオリだったが、やがて顔を上げてきた。 「でも……一言ぐらい、言ってほしかったな」 「……悪かった」 良くも悪くも――いや、ほとんど悪いほうになのだろうが――彼女は普通の娘じゃない。普通なら恥ずかしくて言えないようなことでも、彼女は結構傷つくのだ。 ヒオリはベルドの唇を奪って、再び耳元で囁いてくる。 「それじゃあ、そろそろ……こっちのベルドも、慰めてあげるね?」 「ぁっ……」 お預け状態にされてしまって、ひくひくといやらしくおねだりしていたその部分を、ヒオリはそっと握り締める。そのまま、再び上下に扱き始めた。 「ね、ベルド。焦らして欲しい? それとも、た~っぷり搾って欲しい?」 「ふ、え……し、搾って……」 さっきから、結構いじめられていたのだ。ベルドはもう、限界だった。おねだりを聞いたヒオリがくすっと笑うのを見て、ベルドはぞくっとした期待に背筋を大きく震わせる。 とろとろと溢れている先走りを、ヒオリは手の平に絡めていった。そのまま、水音を立てながら少し激しく扱いてくれる。 「んぅ、ぅ……」 陰茎が訴える快感に、ベルドは腰を動かしながら、脚ももぞもぞと動かしていく。ヒオリはそれに応じるように、そっと袋を揉んであげた。 「あ……」 腰と足の動きが、激しくなる。自分の意志とは関係なく動く体に、ヒオリは自分の脚をそっと割り込ませて、ベルドの脚を絡め取ってきた。 481 :冒険者のやきもち8:2012/08/25(土) 16 05 51.51 ID y28yczQY 「あっ!?」 「動かしちゃ、だぁめ」 快感を逃がすことが出来なくなって、ヒオリは一気に扱くペースを早くする。腰を抑えられて、足を絡められて。全く動けなくなって、手の中で苦しそうにびくびくしているのを感じたヒオリは、ベルドを優しく追い詰めた。 「――イかせて、ほしい?」 首を縦に振るベルドに、ヒオリは甘い堰を切る。 「……いいよ。思う存分、白いの出して?」 「最後の一滴まで、ぜ~んぶ搾ってあげるから……」 「あ……で、出ちゃ――っ!!」 快楽攻めと言葉攻めにされて、ベルドはついに落とされてしまった。先端が一回り大きくなり、びゅるびゅると吐き出されていく液体がヒオリのお腹にぺちゃぺちゃとかかる。だがそれを受けたヒオリはむしろ体を擦りつかせ、搾り立てる動きを早くしていく。 「あ……出てるね、気持ちいい?」 「んぁ、ああぁあっ!」 「ふふ……ベルド、女の子みたいな声出してる」 「そ、そんなに、激しくされたらぁっ!」 「いいよ。いっぱい出して?」 「あ、ああぁぁぁああぁぁっ!!」 びゅくっ、びゅくっ、と、射精はなかなか終わらない。溜まっていた所を最愛の少女から搾り出されて、気の狂いそうな快感にベルドはよがりながら喘ぎ声を上げる。 「もう……えっち。こんなにたくさん、出しちゃって」 「ふえぇ……全部、全部出ちゃうよぉ……」 「いいよ。全部、ぜ~んぶ搾ってあげるから……」 「あ、あ――――っ!」 体を仰け反らせて、顎を上向けて。絡みついたヒオリの指で真っ白な精液を搾られながら、ベルドはヒオリの責めと愛と与えてくれる快感を、思いっきり貪っていた。 やがて勢いは弱くなり、ベルドはびゅるっと最後の一回を吐き出した。ヒオリは裏筋に指を当てて、尿道に残った最後の精液も丁寧に搾り出してあげる。 言葉通り、本当に最後の一滴まで搾ってもらったベルドは、ゆっくりと扱いてくれるヒオリの指で、快楽の余韻を感じていた。そして、ヒオリは―― ――絡みつくような指の動きで、またベルドを責め立て始めた。 482 :冒険者のやきもち9:2012/08/25(土) 16 09 26.47 ID y28yczQY 「っ、やっ、やめてぇっ!」 「だぁめ。ぜ~んぶ、搾るんだから」 たまらず叫ぶベルドだったが、ヒオリは擦りたてる手を離してくれない。射精直後の敏感な陰茎を擦りたてられ、ベルドは悲鳴の声を上げた。吐き出した精液を陰茎に塗られ、ヒオリにぬるぬると扱かれていく。 足をばたつかせても既にその足はヒオリの足に絡められて動きを封じられており、逃がすことも出来ないままどんどん快感を送り込まれていく。 「やめてっ、ほんとに、おかしくなっちゃうから……っ!」 「うん、いいよ? 責任、取ってあげるから。壊れちゃうまで、愛してあげる」 「そ、そんな、そんな――」 「ベルド、ベルド……ボクの、ボクだけの、ボクだけのベルド……好き、大好き、もう、絶対、放さないんだからぁ……」 「ぁ、あ、ふぁ、あ――」 「あ……出るの? いいよ。いっぱい、出して?」 「っ、――っ!!」 ヒオリの言葉に、ベルドは唐突にそれを理解した。 ヒオリの心にあるのは、愛情と嫉妬が両方だ。戦闘中のカレン話に、直後のエロ本。今まで散々虐げられていたヒオリが、やっと手に入れた初めての宝物がベルドなのだ。 ヒオリは恐らく、不安なのだ。自分の拠り所にもなっているベルドが、何かに取られてしまうのが、不安で不安でたまらないのだろう。そんな彼女のやきもちが、ベルドへの愛撫に繋がっているのだ。 彼女の真意を理解してしまったベルドであるが、状況は全く変わらない。ついでに、気持ちよすぎて変えたくもない。特に敏感な先端部分をめちゃくちゃにこねくり回されて、ベルドは高い声を上げる。 もうベルドは、何か考える力なんて失っていた。ただヒオリに愛されまくって、されるがままに優しく搾られるだけだった。 こねくり回すヒオリの手の平に、びゅるびゅると二度目の精液がかかる。そこをにちゃりと握りこまれ―― 「――――っ!?」 ――いきなり、ベルドはヒオリの温かい口に含まれてしまった。 ベルドに対する感情の前ではそれを口に含むトラウマなんかまるでなかったといわんばかりに、射精中のそこをちゅっと甘く吸い上げられて、ベルドは体を仰け反らせるように悲鳴を上げる。 と、幹を激しく擦りたてて搾りたててくれる左手とは別に、右手で袋を優しく揉まれ、その快感を覚えるより早く、ぬめぬめした舌で先っぽをねっとりとねぶられながら、たまに先端の切れ込みに先っぽをそっと差し込まれたり、いきなり激しく吸い上げられたり―― ――ベルドの意識は、当の昔に吹き飛んでいた。 その射精が終わる前に、次の射精まで攻め立てられて。初めての口の中で舐められ吸われる感触に、いわゆる「イキっぱなし」の状態まで追い込まれて、それでも容赦なんてしてくれなくて。 擦られ扱かれねぶられ吸われて、防音設備なんか軽く越えそうな甘い悲鳴を上げながら、ベルドは気絶してしまうまで、そして気絶してもなお、ヒオリに一滴残らず空っぽになるまで激しく吸いたてられてしまうのだった。 483 :冒険者のやきもち10:2012/08/25(土) 16 12 38.74 ID y28yczQY 「う、く……」 妙にすっきりした感覚を抱きながら、ベルドはゆっくりと目を開けた。体を起こすと、既に日は高く昇ってしまっている。 「……おいおい」 なんで、誰も起こしてくれなかったんだ――そんなことを思うベルドであるが、その疑問は横から響いた声で中断された。 「おはよ、ベルド」 「……ああ、おはよう」 腕を伸ばして、ヒオリの頭を撫でてやる。嬉しそうに擦り寄ってくるヒオリに、ベルドは聞いた。 「なあ、今日って……」 「……ん。お休みだよ?」 「へ?」 慌てて、枕もとのカレンダーを見てみる。すると、確かに今日は休みの日だった。日付感覚ボケたかなと思うベルドに、ヒオリは体を絡めてくる。 「……気持ちよかったでしょ?」 「……っ!?」 何があったのかを一瞬で思い出して、ベルドの頬に熱が集う。あ、まっかっか。そう言って嬉しそうに微笑むヒオリに、ベルドは思わず苦笑する。 昨日のヒオリは、初めて結ばれた時とは比べ物にならないくらい強烈な愛撫を与えてきていた。 あの言動と行動が示す、狂わんばかりの嫉妬と焦りに、強烈に過ぎる独占欲。そして何より、たっぷりと詰まったヒオリの愛情。あそこまで自分を求めてきてくれた少女に、惚れ直すなというほうが無理だ。 「…………っ」 と、裸の体を絡められている所に昨夜のことを思い出していたせいか、陰茎が思い切り反応する。それを敏感に察したヒオリは、ベルドの性器にそっと手を伸ばしてきた。 「ぃっ!?」 「もう……ベルドの、えっち……」 指を絡められ、ベルドはぴくっと反応してしまう。ヒオリはベルドにキスをすると、また耳元で囁いてきた。 「いいよ。寝てる間に溜まった分、ぜーんぶ出させてあげるから、今日はボクのこと抱き締めながら、思いっきり愛してね?」 ベルドが返事をするよりも早く、ヒオリは硬くなったベルドのそれを、ねっとりと丁寧に扱き始め―― ベルドは朝から、たっぷりと搾られてしまうのだった。
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憂鬱な月曜の朝。珍しく早く学校に行った俺の一日はこいつとの会話で始まった。 「昨日帰りに街歩いてたらまたナンパされちゃったわ」 「朝一番から自慢話か?ハルヒ」 珍しく早く来た俺より早かったハルヒ。朝からそんなに絡まないでくれ。 俺は昨日の探索などで疲れてイライラしているんだ。 「何よ、つれないわね。ただウザかった話を他人に聞いてもらうとスッキリするじゃない」 まったく自己中心的な奴め。 「それで俺はなんと言えばいいんだよ。さすがは団長様、やはりうつくしいんですね~ってか?」 ハルヒは明らかに不機嫌に顔をゆがめた。 「……もういいわ。あんたさ、あたしが誰かと付き合ったりとかしようとしても全然気になんないわけ?」 何を言い出すんだ。『恋愛は精神病よっ!』なんて言う奴がそんなこと心配する必要はないだろう? まぁ、ここは本音を言っておくか。 「お前が誰かと付き合うってんで幸せならいいじゃないか。そしたら俺も妙な事に付き合わされる回数も減って、疲れもなくなるだろうな。お前の恋愛は俺には関係ないが、誰かと付き合うと言うなら祝ってやろう」 俺は言い終わるとハルヒの前の自分の席に腰掛けた。 「今のさ……本気で言ってる?」 やけに沈んだ声で俺の背中から声がかかった。 「あぁ、祝ってやるさ。つまり本気だ」 俺が振返りながら返事をすると、ハルヒが少し涙ぐんでいた……のか?すぐに目を逸らしやがったからわからなかったな。 「そっ…か、そうよね。あんたには関係ないわね」 ハルヒは席を立ち、ある方向のある人物の元に向かった。今、教室に入ってきたばかりの谷口の元に。 何やら話をしているようだ。もちろん、教室の中では多少ざわつきが。 ハルヒが谷口に自分から話しかけるなんて滅多にないしな。 次の瞬間、教室の時は止まり、俺は目を疑った。 谷口がハルヒを抱き締めていた。ほんの数秒抱き締めた後、何やら話をして、二人とも自分の席に座った。 「な、なぁハルヒ。今、谷口と何話してたんだ?」 俺の席の後ろで、少しだけ頬を赤らめているハルヒに尋ねた。 「……あんたには関係ないんでしょ?」 窓の外を見ながらの素っ気ない返事。 「それとこれとは別だ。教室であんな事したら誰だって気になるだろ」 俺はよくわからない不快感を感じながらも聞き出そうとした。 「後であのバカにでも聞いときなさい。あ、そういえばあたしはたまにしか部活に出れないから」 そう言うとハルヒは完全に人を寄せ付けないモードに入った。 ………なんだってんだ、畜生。 《another side1》 今日も教室の景色はかわんねぇな……キョンと涼宮も何やら話してるしな。 ん?ケンカ別れか?涼宮が外に出ようとしてるな。 触らぬ神に祟り無し。おとなしく道を開けるとするか。 俺が少し横にずれると、目の前で涼宮が止まった。……俺、何か悪いことしたか? 「谷口、あんた今彼女いる?」 ……返事しようにも、突然のことで言葉がでねぇ。俺は首を横にブンブンと振った。 よく見ると教室の視線が全部こっちに向いてやがるな。 「ふ~ん、やっぱり」 やっぱりって失礼じゃねーか?俺だって、やるときゃやる男なんだが。 「で、涼宮。俺に何か用なのか?そんなに珍しい質問なんかしてよ」 涼宮が少し考え込むような動作をして口を開いた。 「あんた……あたしと付き合ってよ」 「はぁ!?」 我ながら素頓狂な声が出た。自慢じゃないが5分でフッた男にあの涼宮が告白だぜ? 驚きもするさ。 「ダメ……なの?」 涼宮が上目遣いで聞いてくる。いや、俺のが身長が高いから当たり前だよな。 俺はずっと、涼宮を好きだったんだろうな。あれだけヒドい扱いをされても、何かのドッキリだとしても、喜んでいる自分がいる。 「い、いや……お前がそれでいいんなら…」 嬉しさを押さえてこう言うのが精一杯だ。 「ほんと?じゃあ……ギュッてしてよ」 「……此処でか?」 「此処でよ、今すぐ」 みんな見てるよなぁ……。でも、此処で出来なかったら涼宮も離れて行きそうだしな。男谷口!やるときゃやる男だ、俺は!! 俺は涼宮を抱き締めた。あの運動神経の固まりとは思えないくらい細い体だったから少し緩くしたけどな。 数秒で離したあと、涼宮が少し頬を赤らめて言葉をだした。……こんな表情、初めて見るな。 「ほ、ほんとにやるとは思わなかったわ……」 自分から言い出したくせに……。 「やるときゃやる男なんだよ、俺は」 「なんで途中で緩めたの?」 「そりゃあ……お前が意外に細かったからな。痛くしたら悪いと思ったんだよ」 「ふ~ん……。あんた意外に優しいわね、見直したわ」 珍しく褒められた。なんか嬉しいぞ。 「明日から弁当作ってきたげるから、一緒に食べるわよ」 はい?今、メチャクチャ幸せなセリフを聞いたような気が……。 「返事はっ!?」 「は、はいっ!」 またもや素頓狂な声が。いや、もうなんでもいいよ。俺は幸せだ……。 「じゃあ、今日の放課後は一緒に帰るわよ。……あたし掃除当番だけど待ってなさいよ」 「あ、ああ……」 そう言うと、涼宮は席に戻って行ったから俺も戻った。……裏があってもいいや、俺は、涼宮が好きだ。 キョンとだって勝負してやる。 昼休み。飯を食いながらそんな話を聞いた。 「悪いな、キョン、国木田。俺、明日から一緒に飯食えないわ」 とても幸せそうな面をしている。まぁ、こいつにとっちゃ幸せならそれでいいさ。 俺は少し急いで飯を食い終わり、校内をフラフラし始めた。……なんとなく、谷口と一緒に居たくなかった。 「あ、キミキミ!涼宮さんのお気に入りのキミ!」 俺が振り向くと、バンドの人、財前さんが居た。 「あ、こんにちは」 俺が軽く挨拶をすると、MDを3枚握らされた。 「これ、文化祭でやった2曲に新曲入れたMDだから。キミと涼宮さんと長門さんの分ね」 そう言ってすぐさま元の集団の所に走り去った。……パシリか、俺は。 教室に戻ると、ハルヒは席に居た。 「これ、ENOZの人からだ。新曲が入ってるとか」 「ふ~ん、ありがと。あ、そういえばあたしが居なくてもあんた達は活動しなさいよ」 なんて理不尽な要求だ、団長様。しかしそんなことより確かめる事は一つだ。 「お前……谷口と付き合うんだって?」 ハルヒは少し顔を上げた。 「そうよ。だから今日は来れないから。たぶん明日は行くけどね」 俺はまだいろいろ聞きたかったが、授業開始のベルに阻まれた。 ……なんか、イライラする。 放課後、部室に行くと既にみんな揃っていた。……ハルヒを除いて。 「おや、涼宮さんと一緒ではなかったのですか?」 俺は長門にMDを渡しながら古泉に返事をした。 「あいつなら谷口と帰ったよ。付き合うらしい」 「「「…………」」」 部室に沈黙が流れる。みんな驚きを隠せないようだ。 「そう驚くなよ。閉鎖空間だって出てないんだろ?このまま安定してくれりゃいいじゃないか」 古泉の顔に微笑みはなく、驚きのまま会話を続けた。 「確かにそうなんですが……あなたは何も感じないのですか?」 また、探りをいれてくるのか。いい加減飽きたぞ。 「あぁ、あいつが幸せならそれでいいだろ」 俺がその言葉を発した後は、みんな無言だった。 長門は本を読み、朝比奈さんは編み物、俺と古泉は無言でボードゲーム。 言葉で何も感じないと言っても、よくわからんイライラは俺の中に残ったままだった。 そんな毎日が過ぎる。今日は金曜日。ハルヒは今週二回目の部活への出席だ。 「明後日は探索だからね!!みんな来るように!!」 その言葉を最後に、解散した。明後日の探索ならハルヒと話す機会も出来るかもな。 こないだ聞きそびれたいろいろな事を聞き出そう。 《another side2》 今週は幸せだったぜ……。涼宮からの告白に始まり、一緒に食べる昼食の手作り弁当、放課後一緒に帰りつつのちょっとした買い物。 キョンには悪いが俺はもう、涼宮を譲るつもりはない。 いまからのデートだって、ただ街を歩くだけだが楽しみだ。 ……お、涼宮が来たか。 「あら、あんた早いわね。女を待たせないのは良い男の条件よね」 「お、お前の私服姿もメチャクチャ輝いてるぞ」 話が噛み合ってないが、これしか言えなかった。マジで輝いている。女神のようだ。 「ちょ、ちょっと!恥ずかしいじゃない!……さ、さっさと行くわよ!」 駆けるように歩き出した涼宮に追いついた俺は、自然に手を握ってしまった。 「あ、あ~……手、握っていいか?」 弱いぜ。なんて弱いんだ俺は。 「何を許可なんて取ってるのよ。あたし達、付き合ってんのよ?」 俺の手を握り、歩幅を緩めて横に着いてくれた。 頬がほんのり赤らんでいる。やっぱこいつも恥ずかしいのかな? ……なんてな。 それからしばらくいろんな店を歩き回り、昼飯も一緒に食べて、また店をいろいろ回っていた。 「あっれー!?そこのかわいい女の子はハルにゃんかいっ!?」 長い髪をなびかせた美人が声をかけてきた。……鶴屋さんだ。 「あ、鶴屋さん!……って事はその辺にみくるちゃんもいるわね?出てきなさいっ!!」 「は、はいぃっ!」 涼宮の大声に気圧されて朝比奈さんまで出てきた。 美人三人の競演に平凡な俺か……、ちょっと距離置いておこう。 「隣りにいるのは確か……谷口くんだねっ!?キョンくんはどうしたんだい?」 鶴屋さんが涼宮に疑問を投げ掛ける。確かに普通はキョンといるのが自然だよなぁ。 「あいつは知らないわ。今はこの谷口があたしの彼氏なの!」 涼宮に腕に抱き付かれた。胸が当たってるって涼宮よ。 鶴屋さんはそれを聞くと少し眉を潜めた。 「……ふ~ん、そっか。ま、デートの邪魔しちゃ悪いからあたし達はもう行くっさ!ほらっ、行くよっ!みくるっ!!」 そう言うと、腕を引きながら走り去って行った。慌ただしい人だよなぁ、ほんと。 「何ほうけてんのよっ!さっさと行くわよっ!」 腕に抱き付かれたまま引き摺られる。 ……もう、幸せ過ぎるぜ。 そのまま、買い物を終えると俺達は別れた。 ほんとは聞かなくちゃいけない、キョンへの涼宮の気持ち。怖くて聞けねぇよ……。 あいつら今日はデートだったんだよな……。 俺はなんとも言えない感情を抱えていた。いつもは今日行っていたはずの探索がなかった。 それどころか、今週はハルヒと話したのも数える程だ。……まさか、俺はハルヒが好きなのか? それが谷口と居たくない理由か?イライラしてる理由なのか? 俺は古泉に鈍感と言われることが多い。まさか、このことがそうなのか? そもそも《好き》かどうかの定義がわかんねぇ。こんな風に悩むこと自体が好きって感情か? ふと窓の外の星空を見上げた。微妙に赤い星発見……やべ、一瞬古泉に見えた俺は病気かもしれん。 そういや文化祭でこんな感じの曲やってたな……。 俺は制服のポケットからMDを取り出し、再生した。 一曲目、何だったか……《God knows》だったかな。これじゃないな。 二曲目、これだこれ。確か……《Lost my music》か。 いつもはなんとなく、勉強のついでに流すための音楽。今日は、今だけは詞を一つ一つ吟味しながら聞いてみる。 はぁ……やっぱりこの人達すごいな。新曲だって素人耳にだが文化祭でやったやつより上手くなってる。 なにより、詞に引き込まれちまう。 《星空見上げ》《あなたは今何処で》《大好きな人》……一つ一つ単語を抜き出すと、自分の気持ちに気付いちまった。 俺は、ハルヒが好きだ。気付くのが遅いのにも、俺が鈍感だということも全て気付いた。 今更遅いかもしれん。ハルヒが谷口とラブラブになってるかもな。 だけど、気付いたからには引けないな。俺は谷口からハルヒを奪ってやる。あいつは親友だ。だけどこれだけは譲れないし、譲りたくない。 全ては明日、探索の時に打ち明けてやる……。 俺の勝手な決意と思惑を嘲笑うかのように、午前、午後と見事にハルヒと離れた。……これも、ハルヒの意思かもな。 俺はしょうがなく、午後に長門と行った図書館でメールを打った。 《今日、解散した後少しだけ時間をくれ》 返事はすぐに来た。 《あたしも忙しいんだから少しだけよ》 これで機会は確保した。あとは俺の気持ち一つか……。 喫茶店で解散した後、俺はハルヒと二人で歩きだした。 「何処に行くのよ。時間無いって言ったわよね?」 不機嫌なハルヒの声、俺の鼓動を少しだけ早める。 「ん、ちょっとそこの公園だ。あまり遠くないしいいだろ?」 ハルヒは渋々とついてきた。話だけは聞いてくれるみたいだな。 夕方の公園には、人はおらずに、二人きりで公園の真ん中辺りに佇んだ。 「で、話ってなによ」 ハルヒは尚も不機嫌そうだ。こんな時のこいつはたたみかけるしかないか。 「じゃあ、単刀直入に言おう。俺はお前が好きだ。……それに、昨日気付いた」 目を見開いて俺を見てくるハルヒ。大体次に言ってくる言葉も想像できる。 「な、なによ今頃。あたしは谷口と付き合ってるのよ!?」 やっぱりな。 「あぁ、よく知ってる。だけどな……俺も自分の気持ちに気付いたからには引けないんだ。好きだ。谷口と同じ……いや、谷口が思うより俺のが好きだ」 みるみる赤くなるハルヒの顔。夕焼けも沈みかけ、辺りが暗くなってきているにもかかわらず、顔が赤いのがわかった。 「た、谷口はどうすんのよ!あたしがここであんたの告白受けちゃったら……あんた達、仲違いするんじゃないの?」 「もし、お前が俺の告白を受け入れてくれるなら……あいつに土下座でもなんでもしてやるさ」 これで俺の本気は全部伝えた。あとは返事待ちだ……。 「……あんたが教室であたしがナンパされたことに全然反応しなかったこと、ショックだったわ」 ハルヒは俯いて、話を始めた。 「それで、寂しくなって……あたしがあんたの次に自分を出せる、谷口に甘えちゃったのよ」 一歩、二歩……少しずつハルヒが歩み寄ってきた。 「谷口には悪いと思ってる。でも、やっぱりあたしはキョンが好き……」 目の前でハルヒが止まった。俺はハルヒを抱き締めて、囁いた。 「俺で……いいんだな?」 ハルヒが縦に頷いて、俺の胸に額を当てた時、声が聞こえてきた。 「ちょっと待てよ!!」 《another side3》 結局、寝れなかったな。涼宮の本当の気持ちはどうなんだよ。 俺は一人街を歩く。国木田は所用で、キョンはこの頃俺を避けてる気がするし、なにより探索とやらだ。 朝からダラダラと歩き、飯も食わないままもう昼の15時だ。いい加減疲れたが、モヤモヤが晴れない……。 「大丈夫かいっ!少年!」 俺が振り返ると、昨日も会ったお姉さん、鶴屋さんが居た。 「あ、ども……。あんまり大丈夫じゃないっす」 「そっかいそっかい!!じゃあお姉さんがご飯でも奢ってあげるっさ!!ほら、早く来るにょろよっ!!」 俺は抵抗する気力もなく、為されるがままに定食屋のような所に連れて行かれ、食事を奢ってもらった。 「どうだいっ!元気は出たかなっ!?」 「あ……はい。ご馳走さまでした」 鶴屋さんはニコニコして俺の顔を見ていた。なんか、全てを見透かすような目に釣られて、俺は喋りだしていた。 「俺、なんかまたフラれそうで……心配で……。今日、終わったら涼宮にいろいろ聞いてみようと思ってるんです。」 鶴屋さんの表情が一変して、真面目な顔になった。 「だと思ったよ。ね、あたしもその場に行かせてくれないかい?」 「いや、でも俺が一人でやんなくちゃ……」 「だから着いてくだけさっ!邪魔はしないから!このとーりっ!」 両手を重ねて、お願いのポーズ。……ま、いっか。一人だと心細かったんだよな。 「わかりました……その代わり、俺が何しても止めないで下さいよ?」 そう。もし、キョンと涼宮が一緒にいたら俺はたぶんキョンを殴るだろう。もしかしたら……涼宮も…。 鶴屋さんは黙って頷いた。 この人って黙ってたら美人、喋ってたらかわいいって感じだな……。 とか考えていると、窓の外を涼宮とキョンが通った。 ……嫌な予感が、当たったかもな。 俺は鶴屋さんと、バレないように尾行した。 公園の真ん中で話している二人。俺達は草むらの後ろ。 話し声は聞こえるわけもなく様子だけを窺っていた。 ……涼宮が一歩、二歩とキョンに近寄った。それをキョンが抱き締めた。 あぁ……やっぱりこれが現実かよ。納得行かねぇけど……わかってた。 わかってたけど……。 「鶴屋さんは此処に居てくださいね」 「ちょっと待てよ!!」 俺は腹の底から声を出した。久しぶりにこんな声が出た、多分、いろんな感情が混ざるとこうなるんだろうな。 俺はゆっくりと二人に近付いていった。 「谷……口。お前、見てたのか?」 谷口はいつになく、怒っていた。……いや、悲しみも含んだ、深い怒りだ。 「見てたのか?じゃねぇよ!涼宮!!お前は……俺をダシに使ったんだろ?キョンにやきもちを妬かせる為のダシだったのか?俺は」 谷口はハルヒを睨み付けた。俺にすがりつくようにしてハルヒは答えた。 「そうじゃない……でも、そうかもしれない。あんたが優しくて……安心して……本気になったこともあったわ。でも……キョンに告白されたら……」 そこでハルヒの言葉は止まった。三人の間に沈黙が流れた。 「ごめんね?谷口。許してもらえないのはわかってるわ。だから……好きなだけ、あたしを殴って」 ハルヒはそう言うと谷口の前に出た。 谷口が手を振りかぶると、俺は谷口に飛び掛かった。 ……弱いな、俺は。 飛び掛かったはいいが、あっさりと谷口に躱され、顔面に手加減なしのパンチを食らった。……長門の蹴りより強烈だ。 俺を見下している谷口は、泣いていた。 「……わかってたんだよ」 泣きながら谷口は、ハルヒに向かって歩き出した。そして、手を振りかぶって……。 ハルヒの肩に手をかけて、涙をボロボロと流し始めた。 「バカヤロウ!俺が……俺がお前を殴れるわけないだろ!!どんだけ好きだったかも知らないくせに……畜生!!」 谷口は、走って公園から去って行った。それと同時に、ハルヒが腰をストンと落とした。 「どうしよう……あたし、ほんとにヒドい事しちゃった……」 ハルヒはとてもショックを受けていた。それと同時に、俺も自分の身勝手さ、頭の悪さを呪った。 俺が一番谷口の事を、みんなの事を考えてなかったじゃねーか……。 そう考えると、自然と涙が流れた。 「キョンくん、歯、食いしばりなよ」 という声が聞こえた瞬間、俺の頬に平手打ちがきた。 声の主を見ると、鶴屋さんがそこに居た。 「……ありがとうございます」 俺はそれしか言えなかった。鶴屋さんはニッコリと笑い、ハルヒの前に立った。 「鶴屋……さん」 「ハルにゃん、わかってるね?」 「……うん」 「キミは、人間として、友達として……女として一番やっちゃいけないことをしたっさ。あたしも、怒ってる」 「………うん、お願い。思いっきりやってちょうだい」 話が終わると、鶴屋さんは平手でハルヒを叩いた。 五発程叩いた所で止まり、ハルヒは鶴屋さんにすがりついて泣き始めた。 「ハルにゃんの甘える相手は違うさ」 そう言って、鶴屋さんは俺にハルヒを預けた。 「キョンくん。落ち着いたらハルにゃんをちゃんと送ってやりなよ?あたしは谷口くんを追っかけてくるさ」 「……お願い、します」 さっきのように、俺に笑顔で返事をして走り去った。 公園には、涙を流す二人だけが残った。 《another side4》 俺は駅前公園で一人うなだれていた。道行く人の誰もが俺を見ていくのがわかる。 当たり前だ。こんな野郎が一人で座って泣いてんだもんな。 覚悟はしてた、わかってた。でも、実際になると……辛ぇよ。 「あ~もう!こんな所にいたのかいっ!探したよっ!」 涙でぼやけた視界の先には鶴屋さんが居た。 「や~、キミ足速いねっ!追いつくのがやっとだったさっ!…………泣いていいよ?あたしが居てあげるさ」 鶴屋さんの優しさが、心に染みた。俺はいつの間にか、涙を流していた。 「畜生……俺だって本気だったのに……畜生………」 鶴屋さんは俺が泣いている間、ずっと頭を撫でていてくれた……。 「もう、大丈夫かいっ?」 「はい……。すんません……ってか、ありがとうございました」 「いいっていいって!」 ほんとに癒された気がする。俺の心はだいぶスッキリしていた。 「しっかし、ハルにゃんにちょっと妬けちゃうな!こんなに良い男達にモテモテだもんねっ!!」 鶴屋さんは俺の顔を覗きこみながら笑顔を浮かべた。 「こんなフラれた時に優しくされると……好きになっちゃうじゃないっすか」 俺は精一杯の笑顔を作ったつもりで返事をした。 畜生、顔が引きつるよ。 「あははははっ!!あたしは別に構わないっさ!キミ、結構かっこよかったし……男らしい子は好きさっ!」 そう言うと、鶴屋さんは俺の頬にキスをした。……へ? 「ちょ……ちょっと鶴屋さんっ!?」 「嫌だったかい?」 「そうじゃなくて!そんな……俺みたいな…変な平凡な奴になんで?」 鶴屋さんはあくまでも笑顔で素敵な先輩だった。 「プププッ!谷口くんはいい男さっ!あたしじゃダメかいっ?ハルにゃんしか受け付けないなんて、お姉さん悲しくて泣いちゃうにょろ~」 まったく泣いていないような泣き真似をして、俺を元気付けてくれる。 「鶴屋さんがそれでいいなら…付き合わせてください」 俺が肩を掴むと、目を閉じた。 つまりこれはアレですか?……キスをしろと? 「早くするっさ。女の気持ちは変わりやすいにょろよ?」 俺は覚悟を決めて、鶴屋さんにキスをした。……女の唇ってこんなに柔らかいんだな。 「うへへへ~、これであたしも彼氏もちだねっ!!よろしく!谷口くんっ!」 俺達は、手を繋いで駅前公園を後にした。 ……今週は最後にいいことがあってよかったよ。 「ハルヒ……頬、大丈夫か?」 「あんたこそ……あざになってるわよ」 俺達はベンチに座り、お互いの頬を撫であった。 「あんたの手、冷たくて気持ちいいわ~……」 ハルヒは目を瞑って、日なたぼっこをしているシャミセンのような、気持ちの良さそうな顔をしている。 頬を撫でている、目を瞑った。……構わないよな? 俺は、そっとハルヒにキスをした。 「ちょっと!いきなり!?」 「あ、いや。つい」 「ついじゃないわよ!あ~もう!……初めてだったのにぃ…」 ほんとは初めてじゃないんだけどな、お互いに。 「じゃ、またやってやるよ」 俺はもう一度、二度……と数回、くっつけては離すキスをした。 「……もう。バカ…」 「そんなバカを選んだのはお前だ」 俺はそんなやり取りに、幸せを感じながら頬の痛みで谷口のことを思い出した。 「……谷口になんて謝るかな?」 ハルヒも少し真面目な顔になり、考えだした。 「明日、二人で行って頭下げよっか?その後は谷口になんでも尽くしてあげれば許してくれるわよ」 確かに、バカ正直に行くしかないか。 「だな。とりあえず今日は帰ろうぜ、もう遅いし」 俺達は、水道で顔を洗った後、二人で手を繋いで帰った。 「谷口!本当にすまん!」 「ほんとごめん!あたし達に出来る事ならなんでもするから!」 昼休み、俺とハルヒは谷口に頭を下げまくった。何故なら、谷口は理由はわからんが昼休みに学校に来るという行動をしたからだ。 さすがに谷口でも堪えたか……。 「なんでも……だな?」 谷口の目が光った……ような気がした。 しかし男に二言はない。 「あぁ、なんでもだ」 俺が真面目に答えたのに対して、谷口は笑いだした。……何がおかしい。 「はははは、ジョークだって。俺もお前を殴っちまったからな。おあいこだ」 「でも、それじゃああたし達の気が……」 ハルヒが申し訳なさそうな顔で口を開いた。 谷口は何故か満面の笑みで返事をしてきた。 「わかったわかった、じゃあダブルデート行くとして、そんときの金、奢りな!」 は?ダブルデート?こいつはとうとう頭が逝っちまったか? 隣りのハルヒを窺う。俺と同じような顔をしていらっしゃる団長様。惚気だがそんな顔もかわいいぞ。 「やっほー!谷口くん、ご飯一緒に食べるっさ!!」 教室の外から聞こえてくる、鶴屋さんの元気な声。 俺、ハルヒ、教室にいる連中はさらに呆然。 「ま、そういうわけだ。お前らも一緒に飯食おうぜ」 鶴屋さんから全てを聞いた俺達。四人で飯を食うために屋上に向かった。 その前に俺は教室のある人物の様子を窺った。 「国木田……お前も頑張ってくれ」 「………キョン、同情ならいらないよ…」 終わり
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「ん」ふたりのダブルベッドの上、タンクトップ姿のメリーに私が突き出したのはかなりきわどいビキニ。 「はい!着ますね!お姉さまも水着着てください!」 「なんで私まで」 「これがいいです!」彼女がバッグから取り出してきたのも結構きわどいビキニだった。 この際なんでバッグからいきなりビキニが出てきたかは問うまい。 まず、この場合はなんでかなんとなく知っていたし。だってこのビキニには見覚えがあったから。 私はこの水着を着たメリーの写真を見たことがある。あの子が部屋に置いて行った週刊誌の表紙。それでなんだかものすごく独占欲を傷つけられてしまって、この子にそれよりきわどいビキニを着せようとしている。 メリー・ストロベリーはグラビアアイドルで、水着なんて着慣れていて、魅せるのはもっと慣れていて、けれど私の恋人。 あんまり考えたことがなかったけれど、そういえばそうか。あの子は多くの男の欲情を誘って、なんて、多分考えないようにしていたんだろう。 ともかく、出会って五年、指輪を渡してからで言えば二年経って、やっとそんなそんな当たり前のことに気が付いて機嫌を損ねているのだった。 「大丈夫ですよお姉さま、撮影の時はニップレスをつけてますから」この子はいつも人の話を聞かずに勝手に話す。 「いいえ」 「んもう。じゃあお姉さまが剝がしてください」いつのまにか着替え終わったメリーが自分の水着を浮かせてニップレスを見せつけてくる。さすがはプロの早業。 「そういうことじゃないでしょう」私の水着を着る手つきはとてもたどたどしかった。そもそも、このバカ乳女の水着なんて私が着て格好がつくだろうか。私は世界一かわいいし胸もあるけど、これと比較するとどうも自信を失う。 心配しているとそのバカ乳の持ち主は私の肩を両の手でそっと包み込み、首筋にキスをしながら背中に手をやって水着の紐を結んだ。 「ごめんなさいお姉さま。私がもっといい子だったらきっと、お姉さまがやきもちを焼かないお仕事でお姉さまを養ってあげられたんですけど」 「――いいわよ、別に。やきもちなんてやいてないし」 「だけどせめてお姉さまが不自由しないようには稼ごうと思うので、続けさせてください!」 「別にいいって」 「あ、それからお姉さま!心配はいりません!いい男も女も関係なく私が好きになる人は後にも先にもお姉さまだけです」 「そ、そ、それはそうよ。あなたはこれから私に看取られるまで私のことしか考えられないんだから」 「お姉さま、私はお姉さまに看取ってもらわなくてもいいですよ。私が看取ってあげます」 珍しく言葉に対してしっかりと返事が返ってきてしまい驚いた。 「いいえ、それは絶対にないわ」それだけを言い放つ。乱暴に。けれどしっかりと。 「だったら、一緒に終わりたいですね。そしたら、どちらも泣かずに済みます」 「そう」 そういって私は舌を突き出した。メリーはとろんとした目で顔を寄せ、私の真っ赤な舌を優しく、けれどしっかりと噛んで、それから自分の舌を使って器用にピアスを外した。 こんな会話には意味がないと思って、行為に移った。 両の手の指を絡ませあって、お互いの指輪を確認しあう。 この子は知らなくていい。私はこの子を看取るまでの何十年かで、何億年分の恋を――と、この時はそんな風に思っていた。
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《やきもち 白雪》 キャラクターカード コスト1/緑/CP2000/RANK1 【武偵】/【SSR】 ボーナスアイコン なし このカードが登場した場合、 バックにいるコスト0のキャラ1枚をフロントに移すことができる。 天誅ゥゥゥっ! 緋弾のアリアで登場した緑色・【武偵】・【SSR】を持つ白雪。 登場時、バックのコスト0のキャラ1枚をフロントに移すテキストを持つ。 関連項目 白雪 収録 緋弾のアリア 01-022 C
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《やきもち(108)》 イベントカード 使用コスト0/発生コスト1/青 [メイン/両方] 自分のキャラ1枚のAP/DPの値を、ターン終了時まで相手のキャラ1枚のAP/DPの値と同じ値に変更する。 (結局、ずっとるんちゃんを取られた。) Aチャンネルで登場した青色のイベントカード。 自分キャラ1枚のAP・DPを相手キャラ1枚のAP・DPと同じ値に変更する効果を持つ。 数値のコピー対象は主にファッティが選ばれる。コスト0のキャラでも強力なキャラへと変貌する。 しかし相手に依存するため、安定しないのが難点。 相手ターンでも使えるので、相手が強力なキャラを出した直後に使うと効果的。 《誰かに似てる》と対になし、あちらは相手のキャラのAP・DPを変更する。 カードイラストは第10話「炭酸 Act up」のワンシーン。フレーバーはその時のトオルのセリフ。 関連項目 変更する 《やきもち(096)》 《誰かに似てる》 収録 Aチャンネル 01-108 編集
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ああ、十一年目。 やっぱりあの子が一番かわいく見える。やきもちだってやいてしまう。 まあ、本物の記憶が一番頑張って我慢していた気もしてしまうのだけどね。 私は、嫉妬深いから。 本当のあの日、つまり二年目のあの日。週刊誌の表紙の水着姿も、画面に映るコメディアンとの交流も、仕事だと割り切って捉えた。 けれど、ふっと流れてきたワイドショーがメリー・ストロベリーの熱愛を報道したときはさすがに耐えられなかった。 「お姉さま、こんなのあるわけないじゃないですか、誤解ですよ。大体この服を着てた日は」 「別に、夜だけが二人きりになれる時間じゃないでしょう」 「私はお姉さましか――」 「そう。じゃあいいけど」 その時も嘘をついてない目に見えた。 だけど私はあの子に不信感を抱いて、それからだ。それから、少しのズレが気になるようになった。 私とあの子は分かり合えないのではないかと思うようになった。 その頃にはもうあの子に裏切られること、捨てられることではなくて、あの子が私を理解してくれないことが辛くなっていた。 私のすべてを無条件で愛してくれる人としてだけ求めてしまっていた。 「信じてないなら、責めてください」 「別に、そのことは信じた。でも、そう。私が機嫌悪い理由、わからないんだ」 私たちの間に明確に亀裂が入った日だったように思う。 ふっとこんな過去に思いを馳せて物思いにふけっていると鍵が開く音がした。そうだ、今は二年目じゃない。十一年目なんだ。 「お姉さま!この週刊誌見てください!私がこーんなわけのわからない男と付き合ってるだなんて!そもそも会ったこともないんですよ」 「そうなんだ。今知った。ねえ、あなたは私を愛しているわよね」 「もちろんです!疑っていますか」 「いいえ。ねえ、私は、あなたを愛していたかしら」 その子は、少し変な顔をしてから、また自分のしたい話を勝手に始めた。 ベッドに移ってそれを聞く。ものすごい量の言葉の奔流。 「ねえ、疲れてしまったわ。もう眠ってもいいかしら」 「お姉さま、やきもちもやいてくれないんですね」 「疲れたって、言ったでしょう。」 十一年目は甘い夢すら見せてくれなくなって。 そして背中を向けて眠った。虚構の声が急に聞き苦しくなってしまったから。
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雪歩メール「お父さんのやきもち```」 取得条件:Bランク以上の営業「ある日の風景7」でパーフェクトを取る やっぱりお父さん、プロデューサーのこと、気にしてるみたいですぅ```。 だから、あの、思い切って、い、言っておきました```。 「プロデューサーは、私の大切なパートナーです」 って。お父さん、真っ青になってしまったんですけど```。 ど、どうしてかな```。 あ、次のレッスンも、楽しみにしていますねー。 では、事務所で、また```。 雪歩より 雪歩メール一覧に戻る トップページに戻る
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【登録タグ Akali や ニコニコ外公開曲 曲 音街ウナ】 作詞:Akali 作曲:Akali 編曲:Akali 唄:音街ウナ 曲紹介 RINGO氏がYouTubeにのみアップしていたオリジナル曲。 歌詞 羨望(せんぼう) 嫉妬 嫉妬 嫉妬 指だけの嘲笑 言動 怨悪(えんお) 怨悪 怨悪 形だけの霊障(れいしょう) 最悪だなもう!!!!!!!!!! 現状 BAD BAD BAD 夢だけは上等 洗脳 MAD MAD MAD 表向きは終了 どうやって どうなったって ぼくから逃げること選べないのね そうやって こうなったって きみはそこから動けないの きみの劣勢時(れっせいじ) ぼくのメッセージ 届かないなら 遣(や)る瀬無いな きみ次第なら、ぼくに任せて? 楽にしてあげるから! 生まれ変わった? 大袈裟(おおげさ)だなあ 結局ぼくらは死んですらいないんだ 生まれ変われた? 比べてないで そろそろ気づいてみたらどうだい…? 生まれ変わった? 繰り返すだけだ 結局ぼくらは逃げてるだけなんだ 生まれ変われた? いじけてないでさ。 きみは本当に可哀想かい…? 画面の前で 頭抱えて 溜息ついて 涙堪(こら)えて 我慢できなくなって 覚悟も決まらなくて 不幸祈って 未練たらたら 画面の前で 頭抱えて 溜息ついて 涙堪えて 見てない振りして 普通になりたくて 本当は羨ましくて 劣等感に塗(まみ)れて。 "生まれ変わって"? 大袈裟だなあ 結局ぼくらは死んですらいないんだ 生まれ変われた? 比べてないで そろそろ受け止めてみたらどうだい。 "生まれ変わって 舞台に立って" 結局ぼくらは夢見てるだけだ。 舞台袖で 挫(くじ)けてないでさ… 君は本当は… 生まれ変わった? 変われないなあ 結局ぼくらは中途半端なんだ 卑屈になって 比べてないで そろそろ気づいてみたらどうだい!? 生まれ変わっても 繰り返すだけだ 今の惨状(さんじょう)は逃げた結果だ。 強がって いじけてないでさ。 きみは本当に可哀想だ(笑) コメント 作成ありがとうございます!!! -- 名無しさん (2019-03-29 14 11 21) しゅきぴ -- 名無しさん (2019-08-16 11 44 58) めっちゃ好き~~~~~~~!! -- MAREI (2020-01-23 20 11 24) 名前 コメント
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【検索用 やきもちをやこうね 登録タグ VOCALOID かふぃー や 初音ミク 晴いちばん 曲 音街ウナ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:晴いちばん 作曲:晴いちばん 編曲:晴いちばん 唄:初音ミク・音街ウナ 曲紹介 おもちの曲を作りました!Ω←モチ(作者コメ転載) 曲名:『やきもちをやこうね!!』 晴いちばんの6作目。 動画:小宮かふぃー ボカコレ2021春Top30、ルーキー参加作品。 歌詞 (Piaproより転載) \モチ/ もっと ちかづきたいのに 楽しそうに笑う 君と別の人 黙って見てりゃ 最悪だ! あー 僕もああやって 気楽に喋りたい! でもね心臓が 持たないんです! 経験値を重ねて挑める ゲームのようにできたら 大好きだから 焼いちゃえ!もっと妬いちゃえ! 思いのままに 膨らんだ頬が 赤くなって 隠しちゃう前に 泣いちゃえ!もう泣いちゃえ! 我慢なんてしなくていいから 膨らんだ想いが 詰まらないように あぁ… どうして僕はこんなに運が悪い? でもね今日だけは頑張るのです! 友達でもライバルでもある ここで負けてたまるか 大好きならば 言っちゃえ! もう言っちゃえ! 想いを君に 言いかけた言葉が 青くなって縮んじゃう前に 咲いちゃえ!もう咲いちゃえ! 花開くその時までは 膨らんだ想いに 邪魔なんてできないぞ! もっと近づきたいのも もっと笑顔をみたいのも ワガママだけど 許して欲しい 大好きだから 焼いちゃえ!もっと妬いちゃえ! 思いのままに 膨らんだ頬が モチみたいに赤くなって 泣いちゃえ!もう泣いちゃえ! 我慢なんてしなくていいから 膨らんだ想いが 詰まらないように コメント い -- 名無しさん (2022-05-27 16 58 36) 名前 コメント